カテゴリ
タグ
以前の記事
2009年 12月 2009年 07月 2008年 10月 2007年 08月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 05月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 08月 お気に入りブログ
最新のトラックバック
リンク
ライフログ
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
建築住宅特集9月号に掲載されています。タカハギハウス アタカさん(アタカケンタロウ建築計画事務所)と模型を前に打ち合わせをした頃は、今年に入ってまだ寒さも満点の時期でした。 壁面のグラデーション。 壁の素材の違いをつなぐグラデーション。 横に長いグラデーション。 この段階で難題になる事は予想していましたが、想像以上に苦戦したのは現場に入ってからでした。 ボードの壁面からラワン合板にかけてのおさまりや、グラデーションの最終的な打ち合わせを重ねながら、頭の片隅である事に気づきました。 これは失敗はできない。 たいていペイントは補正をかけながら施行できるのですが、今回、最悪の場合はペイントだけでなく壁ごと交換となるかもしれない。 しかし、そのネガティブな発想自体考えてはいけないことだと肝に銘じました。 続きは↓ *ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー* 今回の作業は、壁が白く塗られた後、グラデーションのみのペイントで施行に入る事になりました。グラデーション前の状況の写真です。 ここから、塗られている白のペイントとラワンとの段差をパテで整ます。 それから、スプレーガンでのグラデーションを施していきます。 部屋の長い壁に対して、一定の幅でグラデーションをペイントします。 一人では噴き圧の差がわからなくなってくるので二人で作業し、後ろから客観的に見てもらいながら指示を仰ぎます。噴き過ぎるともとに戻らないからです。 スプレーでグラデーションができるのは、スプレーガンで噴いたペイント霧を利用します。 噴きすぎるとペイントが垂れ、補修には長い時間がかかってしまいます。 一番苦労した事は、グラデーションのラインを一定にする事でした。 手の動かし方の注意はもちろんの事、作業の最初にあたりとして見切ったテープのラインを、吹き付けながら消す事が最大の難関になりました。とにかく集中していたので、うまく思い出せないのですが、色がついているかどうかわからないくらい、微妙な噴き圧を利用していたと思います。 キッチン床には、シルバーを使った淡い表現のペイントも施しています。 作業としてのグラデーションは難しいペイントになりますが、グラデーション自体はごく普通に生活の中にあると思います。太陽が昇り沈んでゆく毎日はまさに自然のグラデーションそのもので、とくに夕焼けのやわらかい空の色の変化には、いつもみとれてしまいます。 今回のアタカさんの設計した住宅には、形や建築というイメージにたいしてもグラデーションがかかったかのようなやわらかさを感じました。また、僕のペイントが仕上がると同時に、空間の一部としてすんなりとけ込んでいくかのような珍しい感覚も覚えました。それは、曲線が綺麗な天井や建物自体がかもし出してるやわらかさを、無意識に取り込んで生まれた結果の感覚だと思います。 やわらかさ。 言葉で説明する事は難しいですが・・。 ペイントした部屋のグラデーションや建物、ディテールから、鉛筆を上下に振ると柔らかく見えるような、少し不思議なやわらかさを思い出しました。 それが今回、建築という大きな規模となって、グラデーションの部屋とともに僕の目の前にふわんとあらわれて、今回のやわらかさ、固いものではないという印象を残したのかもしれません。 リンク アタカケンタロウ建築計画事務所 今回の物件 タカハギハウスのページ。 部屋をぐるぐる歩いているかのような紹介が楽しいです。 http://www.ataken.com/NewFiles/takahagi.html
by paintandpaint
| 2006-07-24 00:01
| 描く仕事
|
ファン申請 |
||